こんにちは!カズノコです。
今回はクリエイティブ職で1年半、動画制作フリーランス1年、法人代表2年を経験した私が、副業やフリーランス(自営業)などで動画編集を行なっている方に向けて動画素材を配布しているサイトを紹介します。
- クライアントから「フリーの動画素材を入れて飽きないような動画構成にしてほしい」と言われた編集者
- 視聴維持率を上げたいYouTuber
- HPに入れる動画素材を探している方
上記のような方にとって参考になると思います。
今回は私が使ったことがあるものも含めて、新たに探して見つかったものもまとめて紹介したいと思います。
動画素材の利用シーン
商用利用可能な動画素材を配布しているサイトは有料・無料問わずたくさん存在します。
そんな動画素材はどんな時に使えるのでしょうか?
動画制作事業を3年以上行なっている私が実際に利用したのは下記のようなシーンです。
- アニメーション動画制作時に右脳寄りな演出も入れてほしいと言われた際、カットの一部を実写動画に差し替えた
- クライアントや自社のHP制作時に挿入する動画を探し使用
- YouTubeチャンネルの動画制作時イメージカットとして使用
フリーサイトを使用する際の注意点
次に、動画編集用の動画素材フリーサイトを利用する際の注意点についてもお伝えしておきます。
利用規約を確認する
フリーサイトには必ず利用規約が存在します。
この規約の範囲内での利用が許可されているため、この規約の確認は必ず行う必要があります。
商用利用可能とは「素材を使って営業活動することを許可する」ということです。つまり、素材を使用して収益が発生しても問題ないという意味なのですが、サイトによってはクレジットの表記が必要なものや再編集ができないものも存在します。
素材の編集が可能かを確認する
サイトによっては素材をそのまま利用するのはOK、編集して使うのはNGなサイトも存在します。
動画を作る際、編集することが前提になることが多いため、この項目はしっかりチェックしておきましょう。
今回紹介するものはできるだけ素材の再編集が可能なサイトを集めます。
クレジットの表記が必要かを確認する
次に、動画の使用はOKだが、確認できるところ(YouTubeの場合概要欄、DVDの場合はパッケージなど)にサイト名やURLのクレジットを記載しなければならないものもあります。
画質のばらつきに注意
同じサイト内でも投稿者が異なると画質にばらつきが発生することがあります。あらかじめサンプルなどで画質が均一になっているかを確認しておくことをおすすめします。
無料の日本語対応サイト8選
まずは日本語対応の動画素材配布サイトから紹介します。
Pixabay
「pixabay」は、2,600万点以上もの画像・動画素材を扱っているサイトです。動画だけでなく、写真、イラスト、音楽、音響効果、GIFを取り扱っています。
公式サイト:https://pixabay.com/ja/
商用利用:可能
価格:無料
video AC
video ACはの特徴は、会員登録することでvideoAC以外のAC系列素材サイト(イラストACなど)を利用できる点です。
個人撮影したような動画もあるため、クオリティの高いものを選ばなければなりませんが、日本人の女性の素材など使用できそうなものは多くありました。
公式サイト:https://video-ac.com/
商用利用:可能
価格:無料
NHKクリエイティブ
総務省が所管し、日本の公共放送を担うNHKが公開している動画素材コレクションです。
5000本の動画がアーカイブされています。
生き物の素材が多く、NHKっぽい映像がたくさん掲載されています。
個人の創作活動用に公開されているようです。
公式サイト:https://www.nhk.or.jp/archives/creative/
商用利用:不可(創作活動用)
価格:無料
YouTuberのための素材屋さん
YouTuber制作に役立つ素材を集めたサイトです。
フレームやトランジション、テロップ枠や背景など、動画の質を上げるための素材を多く取り扱っています。
公式サイト:https://ytsozaiyasan.com/
商用利用:可能
価格:無料
Motion Elements
モーションエレメンツ(Motion Elements)はシンガポールを拠点にしている企業で、世界最大規模を誇る動画素材のオンラインマーケットです。
定額制の有料サービスもありますが、無料で使用できる素材も取り扱っています。
「集中線」や「トランジション」「Zoomの背景でも使えそうな動画素材」「風景」など有料プランに比べると数は少ないものの、無料でも数多くの素材を使うことができます。
公式サイト:https://www.motionelements.com/ja/free/stock-footage
商用利用:可能
価格:無料・有料
After Effects Style
After Effectsのチュートリアルサイトとして有名ですが、実は無料で動画素材も配布しているんです。
点数は少ないですが、背景動画などに使えそうな素材がありますのでチェックして見てください。
公式サイト:https://ae-style.net/materials/
商用利用:可能
価格:無料
Lab01
カウントダウン素材やタイトル素材など、オープニングに必要な素材を無料でダウンロードすることができます。
公式サイト:https://www.studio-lab01.com/freebies/
商用利用:可能(ただしクレジット記載)
価格:一部無料
ニコニ・コモンズ
ネタ要素の強い動画を作るときに重宝するサイトです。
良く言えば「痒い所に手が届く素材」、悪く言えば「しょうもない素材」が豊富にあります。
商用利用は動画によって違うため、検索で絞ると使いやすいです。
公式サイト:https://commons.nicovideo.jp/search/material/video
商用利用:一部可能
価格:無料
無料の海外サイト9選
次に無料で使える海外の動画素材配布サイトを紹介します。
Pexels
Pexelsはドイツの動画素材サイトで素材はユーザー個人がアップロードしたもので、著作者の出典表示不要、加工も自由、営利目的、商用利用可能なものとなっています。
外国の人物動画が多く、無料にしては質の高い動画素材がたくさんあります。
公式サイト:https://www.pexels.com/videos/
商用利用:可能
価格:無料
Pond5
かなり素材の数が多いサイトです。
どれもパブリックドメインなので、制作でも自由に使えます。
「動画」「写真」「音楽」のジャンルが自由に使えるようです。
公式サイト:https://www.pond5.com/free
商用利用:可能
価格:無料
Life of Vids
海外の綺麗でおしゃれな動画がたくさん手に入ります。
短めの尺のものが多い印象です。
公式サイト:https://www.lifeofvids.com/
商用利用:可能
価格:無料
Videvo
風景・VFXなど幅広く取り扱いのあるサイトです。
「動画素材」以外にも「モーショングラフィックス」「Premiere Proテンプレート」「After Effectsテンプレート」「音楽」「効果音」など動画制作で必要となるさまざまな素材を用意してくれています。
公式サイト:https://www.videvo.net/
商用利用:一部無料
価格:無料
Free video clips(Mazwai)
風景を中心に、果物や生き物のしぶきなど自然な素材が多い素材サイトです。
公式サイト:https://mazwai.com/
商用利用:可能
価格:無料
Coverr
ジャンル別や人気順にソートできて検索もしやすいサイト設計になっています。
ダウンロードするとMP4の動画ファイルとJPEGのキャプチャ画像、WebM形式のファイルが入っています。
ダウンロード後に、サイトに設置するためのvideoタグを使ったHTMLソースもセットになっているのも特徴です。
公式サイト:https://coverr.co/
商用利用:可能
価格:無料
Videezy
photoshopブラシ素材の「Brusheezy」や、イラスト・アイコン素材の「Vecteezy」の姉妹サイトです。
右上にPROと書かれている素材は有料の素材のようです。
公式サイト:https://www.videezy.com/
商用利用:可能(クレジット表記必要)
価格:無料
IgniteMotion
Quicktimeのファイルフォーマットでダウンロード可能です。抽象表現やCG素材などの背景画像で使えるものが数多く掲載されています。
公式サイト:https://www.ignitemotion.com/
商用利用:可能
価格:無料
mixkit
毎週10本更新されるようで、コンテンツごとに簡単な説明書きもあり、イメージも湧きやすいです。
「動画素材」「音楽」「効果音」なども使用できます。
公式サイト:https://mixkit.co/free-stock-video/
商用利用:可能
価格:無料
パブリックドメインの映画素材サイト
次に、著作の切れた映像作品の素材をまとめてくれているサイトを紹介します。
Prelinge Archives
著作の切れた映画や映像作品のアーカイブサイトです。
年代ごとやトピックごとなどでまとめられる仕様になっているので調べる時も楽です。
公式サイト:https://archive.org/details/prelinger
商用利用:ほぼ可能
価格:0円
有料で使いやすいサイト6選
次に、有料ですが使いやすいフリー動画素材サイトを紹介します。
Adobe Stock
Adobe StockはAdobe社が運営するプラットフォームです。
とにかく量が多く、他のサイトではなかなか見つからない日本人の動画も数多くあるため、実務ではかなり使えます。
実写映像を撮影する予算がないクライアントに対して、数カットであれば数万円で対応が可能になるためお客さんからも喜ばれます。
公式サイト:https://stock.adobe.com/jp/
商用利用:可能
価格:10,318円/1点(サブスクもあり)
StoryBlocks
Adobe Stockとの大きな違いは、定額で無制限にダウンロードが可能ということです。
「ビデオ素材」以外にも「音楽」「効果音」「画像」「After Effectsテンプレート」「Premiere Proテンプレート」「Apple Motionテンプレート」を無制限に使うことができます。
公式サイト:https://www.storyblocks.com/
商用利用:可能
価格:2,000円/月〜
Motion Elements
Motion ElementsもStory Blocksと同様に定額で無制限にダウンロード可能な有料サイトです。
テンプレートサイトとして有名になったイメージが強いかもしれませんが、ビデオ素材や3Dモデルなどの素材系も豊富に揃っています。
公式サイト:https://www.motionelements.com/ja/
商用利用:可能
価格:2,150円/月
Pixta
単品売りの中ではかなり安い部類のサイトだと思います。
画像と動画の販売サイトです。
月に複数本ダウンロードする場合は定額制プランがおすすめです。
公式サイト:https://pixta.jp/footage
商用利用:可能
価格:1,650円〜
Artgrid
Artgridはイスラエルの有料動画素材サイトです。
音楽のロイヤリティフリーサイト「Artlist」の関連サイトです。
映像のクオリティの高さはもちろんなのですが、映像素材を単体ではなく、ストーリー(繋がり)として利用可能なことが特徴のようです。
公式サイト:https://artgrid.io/
商用利用:可能
価格:$19.99/month〜
Envato Elements
Envato ElementsはAdobe Stockと同じようなサービスです。
テンプレートのクオリティが非常に高いイメージがあります。
パック売りをしていてお得に購入できる反面、ライセンスが1プロジェクト単位のものもあるので注意が必要です。
公式サイト:https://elements.envato.com/
商用利用:可能
価格:ものによりけり
ぶっちゃけ使ってよかったサイトランキングは?
ということで22個もサイトを紹介してきましたが、これら全てを利用しながら制作しているわけではありません。
ある程度利用するサイトは固定化してきます。
個人的なベスト3を紹介すると下記です。
順位 | サイト名 | URL | 良いポイント |
1位 | StoryBlocks | https://www.storyblocks.com/ | 定額で高クオリティ |
2位 | Adobe Stock | https://www.storyblocks.com/ | 日本人のクオリティの高い素材 |
3位 | Motion Elements | https://www.motionelements.com/ja/ | 定額で音楽素材まで網羅 |
私の場合は利用するのはクライアントワークが多いので、多少お金がかかってもクオリティの高いものを提供することが多いです。
(素材費は別途クライアントからいただいています笑)
自社で回しているYouTubeチャンネルではStoryBlocksのものを多く使っています。