立体的なテキストを作る方法/Adobe After Effects CC

カズノコです。今回は、プラグインを使わずに、Adobe After Effectsの標準機能のみを使用して、立体的なテキストを作成する方法について解説します。
手順1(通常のテキストの作成)
コンポジションを作成
今回は、フルHD(1920px ×1080px)の5秒のデュレーションでコンポジションを作成しました。
テキストを作成
次に、テキストを記入していきます。今回は「立体テキスト」としておきます。今回の書体プロパティは下記の通りです。
- フォントの種類:源ノ角ゴシック JP
- フォントのタイプ:Heavy
手順2(テキストを3D化する)
次に、作成したテキストを3D化する準備をしましょう。
レンダラーの設定
テキストを3D化する際、ベベル・押し出しをサポートしているレンダラーに設定しておく必要があります。今回は、レイトレース 3D レンダラーよりも高速なレンダリングを実行することができる「CINEMA 4D」のレンダラーに設定しておきます。
まず、下記の図のように、[コンポジション<コンポジション設定]を開きましょう。
次に、3Dレンダラーの項目をクリックし、レンダラーの項目をプルダウンし「CINEMA 4D」に変更しましょう。
これでOKです!
3Dレイヤー化
次に、テキストレイヤーを3Dレイヤー化します。下記のチェックボックスにチェックを入れておきましょう。
押し出す
次に、テキストレイヤーを開き、[形状オプション]から[押し出す深さ]の値を上げるとテキストに奥行きを出すことができます。
ライト(スポットライト)を作成
次に、より立体っぽく見せるために、ライトを作成します。[レイヤー<ライト]を選択しましょう。
まずは、正面からスポットライトを当てましょう。下記の通りライトのプロパティを設定します。
- ライトの種類:スポット
- カラー:白
- 「シャドウを落とす」にチェック
- シャドウの拡散:20px
これでOKです。
カメラレイヤーを作成
次に、直感的に立体のテキストを確認するために、カメラレイヤーを作成します。[レイヤー<カメラ]からカメラの設定を開きましょう。
今回は、カメラの設定を下記のように設定しました。
- 種類:2ノードカメラ
- 焦点距離:30.00
形状オプションを調整
次に、ベベル・押し出しのさらに詳細な設定をしていきましょう。テキストレイヤーの[形状オプション]からベベルと押し出しの設定をしていきます。今回は下記のように設定しました。
- ベベルのスタイル:凸型
- ベベルの深さ:0.9
- 押し出す深さ:12.0
ライトを追加する
先ほど作ったライトを複製(Command + D)しましょう。
二つ目のスポットライトは下記のように設定しました。
斜め下横から当てました。
シャドウを落とす
次に、テキストレイヤーの中にある[マテリアルオプション]から[シャドウを落とす]をオンにしておきましょう。
すると下記のような感じにシャドウを付け加えることができます。
ライトの色を変更
次に、ライトの色(正面のライトと側面のライト)をお好みで変更しておきましょう。
いかがでしょうか?
アンビエントライトを設定
次に、全体の明るさの強さを調整するために、アンビエントライトを作成します。
このライトは、強さを調整することで物体の全体の明るさを調整することができます。今回は10%くらいで使用しました。
拡散、鏡面強度、鏡面光沢
次に、テキストのマテリアルオプションから[拡散、鏡面強度、鏡面光沢]の値を上げます。
- 拡散:60%
- 鏡面強度:90%
- 鏡面光沢:90%
手順3(動きをつける)
最後に、立体的になったテキストに動きをつける作業を行います。
[カメラ<位置]のキーフレームを制御
カメラの位置からキーフレームを2つ打っていい感じに動かしましょう。
今回は、左上から右下にカメラを動かしてみました。
まとめ
いかがでしたでしょうか?ライトの置き方が一番の難所かと思います。ライトは左側にもう一つつけてもいい感じになると思いますのでこだわりの強い方はやってみてください。最後に、YouTubeでも動画編集のチュートリアルを作成したり紹介したりしていますので、よければチャンネル登録していただけると最新情報が受け取れますので是非よろしくお願いします。
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