カズノコです。今回は、表彰式のオープニング、結婚式ムービーや舞台演出の一部としても使えそうなテクニックとして、レッドカーテンの作り方について解説します。もちろん、プラグインなしで使えます。
はじめに
今回は下記のようなプロパティのコンポジションで作成します。
- 使用エフェクト:標準エフェクトのみ
- サイズ:3840×2160(4K)
手順1(カーテンの素材を作る)
まずカーテンの素材を作っていきます。
コンポジションを作成
今回は、4K画質で作っていきます。
3840×2160のピクセル数、デュレーションは10秒で作っていきましょう。コンポジションの名前は[cartain]としました。

平面レイヤー(黒)を作成
次に、コンポジション内に平面レイヤーを作成しましょう。カラーは黒にしておきましょう。

エフェクト適用(フラクタルノイズ)
次に、平面レイヤーに対して、[エフェクト<ノイズ&グレイン<フラクタルノイズ]を適用します。
変更する箇所は、下記の通りです。
- 明るさ:-40
- トランスフォーム:縦横比を固定のチャックを外す
- スケールの幅:50
- スケールの高さ:1500
- 複雑度:2

これでカーテンの素材が完成しました。

手順2(カーテンの部品を作っていく)
新たにコンポジションを作りましょう。(Command + N)
名前を[red_cartain]としておきます。
red_cartainのコンポジション内にcartainのコンポジションを入れます。
左側のカーテンを作る
red_cartain内のcartainのコンポジションをリネームし、左カーテンとしておきましょう。
トライトーンを適用
左カーテンに[エフェクト<カラー補正<トライトーン]を適用しましょう。
ミッドトーンの値をカラーピッカーから赤系の色に変更しておきましょう。今回はCF3131の色を選択しました。

位置を調整
次に、左カーテンの位置を調整しましょう。タイトルアクションセーフを見ながら調整していきます。カーテンが開く前の場所を想定して配置してください。

●注意点
(1)中央は少しかぶるように右寄りに配置しておきましょう。
(2)下に反射を表現させたい方は少々上寄りに配置しておきましょう。
ベジェワープを適用
ここが佳境です!
[エフェクト<ディストーション<ベジェワープ]を適用しましょう。
タイムラインの1秒でベジェワープの画質以外のキーフレームを全て打ちましょう。

ここから40フレーム後に左に水平移動するようなアニメーションになるようキーフレームを打ちましょう。キーフレームを変更するのは下記8項目です。
●上左接線
●上右接線
●右上頂点
●右上接線
●右下接線
●下右頂点
●下右接線
●下左接線

次に、40フレーム後のキーフレームを下記のようにずらします。この通りにできればいい感じになります。

6フレームずつ上記のようにずらすといい感じにカーテンがなびきます。
しかし、このママでは少々動きが硬いので、40フレーム後以降のキーフレーム全てにイージーイーズをかけておきましょう。

右側のカーテンを作る
左カーテンを複製(Command + D)し、右カーテンにリネームしましょう。
オブジェクトを反転させる
ここで、オブジェクトの反転をさせるために、スケールの値を表示しましょう。鍵マークを外し、(-100,100)に変更しましょう。

位置を右側にずらす
タイムラインで動きが止まった所でタイトルアクションセーフを見ながら左右対称な位置に調整しましょう。

これで、右側のカーテンの部品は完成です。
中央天井のカーテンを作る
次に、中央天井のカーテンを作りましょう。
平面レイヤーを作成&スケール
黒の平面レイヤーを作成(Command + Y)しましょう。
スケールの値の鍵マークを外し、長方形に形を整えましょう。
※下記図参照

フラクタルノイズを適用
次にカーテンの質感を出すためにフラクタルノイズを適用しましょう。変更する値は下記の通りです
- 明るさ:-40
- トランスフォーム:縦横比を固定のチェックを外す
- スケールの幅:5000
- スケールの高さ:70

トライトーンを適用
今まで作ったカーテン素材のトライトーンのエフェクトをコピーして持ってくれば同じ色になりますので、そのようにしましょう。
または、新規でエフェクト追加をしたい方は、ミッドトーンのカラーをCF3131にしておきましょう。
ワープ適用
次に、[エフェクト<ディストーション<ワープ]を適用しましょう。変更するプロパティは下記の通りです。
- ワープスタイル:でこぼこ
- ベンド:100

ドロップシャドウを適用
次に、[エフェクト<遠近<ドロップシャドウ]を適用しましょう。変更するプロパティは下記の通りです。
- 不透明度:100%
- 方向:180°
- 距離:390
- 柔らかさ:700

これでこんな感じになるので、最後に位置を調整しましょう。


左右の天井のカーテン
天井のカーテンを複製(Command + D)
天井のカーテンを複製し、スケールを調整しつつ、左右のカーテンを形作っていきましょう。

左右のカーテンの反射を作る
右カーテンと左カーテンを複製(Command + D)
左右のカーテンを合わせて複製しましょう。さらにそれぞれリネームしておきましょう。

スケールの値を変更
次に、スケールの値をそれぞれ右(-100,-100)、左(100,-100)に変更しましょう。

位置、不透明度を調整
位置はそのまま下に移動させると動きが連動してくれます。

不透明度を40%にしておきましょう。下記のような感じになります。

奥のカーテンを作成
最後に、カーテンが開いた奥のカーテンを作ります。cartainのコンポジションを配置します。

トライトーンで色をつける
今まで作ったカーテン素材のトライトーンのエフェクトをコピーして持ってくれば同じ色になりますので、そのようにしましょう。
または、新規でエフェクト追加をしたい方は、ミッドトーンのカラーをCF3131にしておきましょう。
不透明度を下げる
不透明度の値を30くらいに下げておきます。
これで完成です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
このレッドカーテンの演出は覚えておくとかなり使えると思います。
表彰式や結婚式の演出の一部、舞台演出まで使えて、割と品質も良いので重宝するのではないかと思います。
忘れたらこの記事か動画を見返して見てください!
ついでにチャンネル登録もよろしくお願いします!
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