線と塗りを掛け合わせたモノクロテキストアニメーションの作り方/Adobe After Effects CC

カズノコです。今回は、Adobe After Effects CCを使用して、線と塗りを掛け合わせたモノクロテキストアニメーションを作る方法を解説します。プラグインはなしで作ることができます。
手順1(最終位置の素材配置)
新規コンポジションを作成
まず、新規コンポジションを作成します。今回はフルHD(1920×1080)、6秒のデュレーションで作成します。
背景レイヤーを作成
次に、背景となる平面レイヤーを作成します。今回は白い平面を作成することにしました。レイヤー名を[BG]としておきます。
テキストを配置
次に、テキストを配置していきます。
まず、上のテキストはフォントが「ヒラギノ明朝 Pro」のW3で作成しています。
テキストのサイズは23pxで文字間は280で設定しました。次に、KAZUNOKOです。このテキストのフォントはArialのBoldで、テキストのサイズは150px、文字間は280にしました。
テキストをシェイプに変換
次に、カズノコの文字をシェイプに変換します。右クリックをして、作成からテキストからシェイプを作成を選択し、シェイプに変換します。
テキストの線のみと塗りのみに分けて文字を分ける
次に、「カズノコ」のテキストのシェイプを一文字ずつになるよう複製します。
↓塗りのみ
↓線のみ(線は1pxで作成しました)
また、線のみと塗りのみの2パターンを作成します。下図のようにリネームし、テキストを並べておくと後々楽になります。
※注意:アンカーポイントは全て中央に配置しておきましょう(下図参照)。
これで一旦使う素材はだいたいこれくらいです。(後ほど小さいテキストのアニメーションで使うシェイプもあります。)
手順2(メインのアニメーション)
次に、メインの「KAZUNOKO」のアニメーションを作ります。
スケール
まず、最後のスケールの値にキーフレームを打ちましょう。下図を参照してください。(イージーイーズをかけるのは最後にしましょう。)
1秒6フレームでスケール100%にキーフレームを打ち、3フレーム戻って120%にキーフレームを打ちます。
最初の6フレームは塗りのレイヤーは使わないのでカットしておきます。
位置
16フレームの箇所で全ての位置にキーフレームを打ちます。10フレーム戻って6フレームの箇所で、位置をばらけさせます。下記の図に位置のプロパティをまとめましたので参考にしてみてください。
キーフレームを打ったのち、位置のキーフレームにイージーイーズをかけます。グラフエディタは下図をご参照ください。
こんな感じのグラフにしました。
不透明度(線のみ)
次に、初めの6フレームで不透明度を変更してチカチカした感じを表現します。これは、線のみのコンテンツに適用します。下図のように不透明度を調整します。
1フレ目で100、2フレ目3フレ目は0、4フレ目は100にキーフレームを打ちましょう。
キーフレームをずらす
次に、キーフレームをずらす作業をしましょう。まず、位置をだいたい3フレームくらい塗りと線のキーフレームをずらします。
これで、線がずれて動いているような表現になります。
そして、同じ線と塗りのセットで3フレほどずらしましょう。下図をご参照ください。
次に、スケールのキーフレームも3フレームほどずらします。
イージーイーズをかけておきましょう。速度グラフは下記のような感じにしました。
手順3(小さいテキストのアニメーション)
最後に、小さいテキストが出現するアニメーションを作っていきます。
線
まず、シェイプレイヤーを作成し、ペンツールでテキストが消えるように線を書きます。線幅は25pxにしました。
大きい長方形
次に、大きな長方形を作り、-45度回転します。
参考までに、サイズは(1800,763)でしましたが、線が全て隠れれば大丈夫です。次に、位置を線の出現から消滅、その中間の3箇所にキーフレームを打ち、イージーイーズで動きをつけていきます。動きはお好みですが、参考までに、私の作った動きは下記のような速度グラフになりました。
次に、テキストの最初の部分は線がマックスになったタイミングでカットしておきましょう。
これで完成です。
まとめ
いかがでしたか?している作業は単純ですが、タイミングが命ですので今回はタイミングについても詳しく取り上げてみました。それではまた次のコンテンツでお会いしましょう。
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参考
AcuticNotesさんのMAZEDOLLという楽曲のPVを参考にしました。とてもセンスの良い映像を作っている方々ですので下記よりご参照ください。