ガラスが割れるようなテキストアニメーション/アフターエフェクトでできること

カズノコです。今回は、ガラスが割れるようなテキストアニメーションを作る方法を解説します。もちろん、プラグインなしで作れます。
もくじ
手順1(ガラステキストを作成)
コンポジションを作成
まずは、新規コンポジションを作成しましょう。今回は、5秒フルHDで作成します。
テキスト記入
次に、ガラスが粉砕するような効果を与えるテキストを記入しましょう。今回のフォントは、「源ノ角ゴシックJP」の「Medium」タイプをしようしています。
テクスチャとなる画像を用意する
テキストの模様となるテクスチャの画像を用意します。今回は、グラスに入った氷の写真をテクスチャとして使用します。読み込むと、テクスチャ画像をテキストの下の階層に用意し、アルファマットでテキストの模様にしておきましょう。
アルファマットで抜くと、こんな感じになりました。ちょっと赤みがかっていますね。
トーンカーブで色を調整
色が気に食わない場合は、トーンカーブで色を調整しましょう。赤、青、緑、彩度全体で見ていくといい感じに調整できると思います。
位置と、スケールを調整して、最終的に下記のような色、形になりました。
テキストを複製
次に、テキストを複製し、色を黒にし[エフェクト<遠近]から「ベベルアルファ」を適用します。
変更点は下記の通りです。
- エッジの太さ:9
- ライトの角度:0°
- ライトの強さ:0.7
次に、複製したテキストのモードを加算にしましょう。
こんな感じになります。
少し、立体感が出ましたね。
さらにベベルアルファを適用したテキストを複製
先ほどベベルアルファを適用したテキストを複製しましょう。そして、ベベルアルファを値を調整しましょう。ライトの角度やエッジの太さを変更し、高級感を演出して見ましょう。下記画像が変更したプロパティです。
できたテキストがこのような感じになりました。
作成したテキストをプリコンポーズ
最後に、作成したテキストをプリコンポーズしておきましょう。
名前を「Text_title」としておきました。
手順2(粉砕するエフェクトを作成)
エフェクトを適用
CC Pixel Pollyを適用
さて、それではガラスのテキストが粉砕されるエフェクトを追加して行きましょう。[エフェクト<シミュレーション<CC Pixel Polly]を適用しましょう。変更するプロパティは下記の通りです。
- Force:-50
- Gravity:-0.45
- Direction Random:36%
- Speed Randomness:90%
- Grid Spacing:16
エクスプレッションを追加
下記の項目に、エクスプレッションを追加します。
- Force:wiggle(0,25)
- Direction Random:wiggle(0,15)
- Speed Randomness:wiggle(0,25)
- Grid Spacing:wiggle(0,7)
マスクをかく
次に、徐々に粉砕されていくのを表現するために、マスクをかいていきます。
次に、Text_titleコンポジションのfxマークのチェックボックスを外しておきます。
次に、マスクパスにキーフレームを打ちましょう。13フレームかけて、上から下へ移動するようなパスにしましょう。
Text_Titleを複製
次に、Text_Titleを13個ほど複製します。
ここから、1フレームずつずらしていきます。
マスクパスのキーフレームを削除
次に、全てを選択した状態で、マスクパスのキーフレームを全て削除します。
fxボタンをクリック
次に、全てのコンポジションを選択した状態でfxボタンを入れましょう。
上から粉砕していく場合は、下記のようなコンポジションの順番になります。
一番下の階層のText_titleを複製&マスクやり直し
次に、一番下の階層のText_titleを複製しラベルの色を変更しておきましょう。
そして、マスクパスを書いていきます、全体から上から徐々になくなっていくマスクにキーフレームで描きましょう。
fxマークは切っておきます。
手順3(ブラー効果を追加)
次に、ブラー効果を追加するために、1番下の階層のText_title以外のコンポジションを複製し、ラベルの色を変更しておきましょう。今回は黄色にしておきました。
CC Radial Fast Blurを適用
まず、黄色のコンポジションに対して、CC Radial Fast Blurを適用しましょう。
Amountを30に変更しました。
手順4(加算)
作成したText_titleの一番下の階層のもの以外のコンポジションのモードを加算に変更しましょう。めっちゃ光ります。
手順5(グロー)
調整レイヤーを作成
次に、調整レイヤーを作成します。
グロー適用
次に、[エフェクト<スタイライズ<グロー]を調整レイヤーに適用します。
これで完成!
まとめ
いかがでしたでしょうか?以外と手の込んだ演出でしたね。VFX系のコンテンツに合わせると良く馴染むのではないでしょうか?