Adobe After Effectsでアニメ風「けむり」の作り方

2020/04/11
 
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カズノコ
早稲田大学卒業→大手音響会社に新卒で就職→デジタルサイネージ向け動画の企画、編集などの業務に従事→田舎で映像フリーランスとして企業VP・株主総会動画・アプリ紹介動画・WEB動画教材コンテンツなど、企業様の動画コンテンツのオンライン編集をメインにお仕事を受注。 銭湯が好き。

カズノコ(@kazunokoblog)です。今回は、Adobe After Effects CCの標準エフェクトでアニメ風の「けむり」を作る方法です。最近アニメーション風な動画の演出が増えてきたので、改めてアニメーション風の煙の作り方について、下記の参考動画を見ながら自分なりにまとめます。

こちらはトラエラさんのチュートリアルの方法を参考にしています。おすすめです。

アニメーション風エフェクトを作るメリット

アニメーション風のエフェクトを使用した動画(映像)の演出はよく見るのではないでしょうか。例えば、某エナジードリンクのコマーシャルや、某ハンバーガーショップのコマーシャルなどに使用されていますね。さて、それではアニメーション風エフェクトを使用するメリットについてみていきましょう。下記のようなメリットがあると思われます。

  1. 2次元と3次元の組み合わせによる没入感の演出に効果的
  2. わかりやすさの強調
  3. デザイン性の向上

異質な視覚的効果により没入感を生み出せるのは、現在の動画市場において必須となるスキルになると私は考えています。
さて、そんなアニメーション系エフェクトのうち、今回は煙を作る方法について解説します。

コンポジションの諸設定

まず、5秒ほどのコンポジションを作成し、背景に見やすい色の平面レイヤーを配置します。今回は深いターコイズ色で背景を設定しました。(白と黒以外なら何色でも大丈夫です。)

次に、煙を作るための平面レイヤーを作成します。黒い平面レイヤーを作成し、名前を[smoke]としておきましょう。[smoke]レイヤーは一番上の階層に配置しておきましょう。

これで、コンポジション内の諸設定は完了です。

使用エフェクト

次に、使用するエフェクト について紹介します。使用するエフェクトは下記の2つです。

  1. フラクタルノイズ
  2. CC Mr. Mercury

フラクタルノイズは、簡単に説明すると、いろんなノイズを作れるエフェクトです。今回は、煙のしわを作るために使用します。
CC Mr. Mercuryは、どろっとした液体のような物質を作るためのエフェクトです。[Mercury]は和訳すると「水銀」という意味です。その名の通り、水銀のような重たい液体のような動きを出してくれます。今回は、CC Mr. Mercuryを煙の輪郭と動きを作成するために使用します。

作成手順

それでは煙の作成手順です。

フラクタルノイズの適用

まず、[smoke]レイヤーに対して、フラクタルノイズを適用します。フラクタルノイズは[エフェクト]<[ノイズ&グレイン]<[フラクタルノイズ]から適用することができます。

各プロパティの設定のうち、主に変更するのは[コントラスト]と[明るさ]です。この2つの値を調整して、煙っぽいノイズを作っていきます。ノイズの種類はデフォルト通り[ソフトリニア]で問題なく煙っぽいノイズが作れます。ポイントは下記2点です。

  1. コントラストは小さめ(20~25がちょうど良い)
  2. 明るさも小さめだが、コントラストよりやや大きくする(25~30がちょうど良い)

なんとなく煙っぽい雰囲気になってきたのではないでしょうか?

CC Mr. Mercuryを適用

次に、CC Mr. Mercuryを適用し、モクモクした感じの輪郭と動きを作っていきます。CC Mr. Mercuryは[エフェクト]<[Simulation]<[CC Mr. Mercury]から適用することができます。

適用すると、どろっとした物質が湧き出してくるようなアニメーションが作成されると思います。フラクタルノイズで煙のノイズ感は作っているので、あとはCC Mr. Mercuryのどろっとした物質の動きを変更し、モクモクと出てくる煙のような動きを再現します。

まず、変更するプロパティは下記の通りです。

  1. Radius X,Y = どちらも0(ただし素材に合わせて後ほど変更)
  2. Velocity = 20くらい
  3. Birth Rate = 11くらいでキーフレーム5フレーム後に0にキーフレーム
  4. Longevity(sec) = 3.0
  5. Gravity = -40くらい
  6. Resistance = 19くらい
  7. Blob Influence = 22%くらい
  8. Influence Map = Blob out
  9. Blob Birth Size =0でキーフレーム15~17フレーム後、4.5にキーフレーム
  10. Blob Death Size = 0

上記の設定を施すと、ボフンっと煙が出現し、煙が散りながら良い感じに消えていくようなアニメーションが作れたと思います。

ここまでできればもうできたようなものです。

文字の出現に合わせて煙を出現させる

さて、煙の基本的な形と動きが作れたの、最後に、何かが出現するのに合わせて煙の形を変更していきましょう。

テキストレイヤーの作成&煙の出現調整

今回は、煙の作り方」という文字が落ちてきて煙がでるようなアニメーションを作ってみましょう。
まず、[smoke]レイヤーの下に、「煙の作り方」というテキストレイヤーを作成しましょう。

上から下に落ちてくるようにキーフレームを打ちましょう。そして、[smoke]レイヤーを落ちてくるのに合わせて後ろに移動させて調整していきます。

煙の形の調整

このままでは、煙の形が円形でテキストを覆いきれないので、横長に形を整えていきます。煙の横幅を調整するためには、[Radius X]を調整することで横長に変更することができます。
今回は、[Radius X]の値を55.0に設定することでちょうど文字を重ねることができました。

これで完成です。

まとめ

今回は、Adobe After Effectsの標準エフェクト「フラクタルノイズ」「CC Mr.Mercury」を使用して、煙の出現アニメーションの作り方について解説しました。一度作れるようになれば、基本の煙の形をアニメーションプリセットで保存しておけばいつでも引き出せます。汎用性もなかなか高いエフェクトだと思いますので、作成したエフェクトは是非保存してさらに高度なエフェクトを作る時に活用してみてください!思った以上に簡単にできたのではないでしょうか?1つのレイヤーで完結できるのは使い勝手がよくて良いですね。2Dと3Dをうまく融合し、没入感のある動画を作っていきましょう!

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